砂糖断ち効果で赤ら顔(酒さ)が治った体験談

2022/11/01

幸せになるには、エゴに打ち勝って健康にならなければならない。我が肉体に愛を持って接する。

そんな年齢になったのかもしれない。

社会人になり自由に使えるお金を手にしたことで食生活が荒れた。若い頃から甘いものが好きで、菓子パンやお菓子が主食のような時期もあった。

おまけに二十歳を超えてからは毎日タバコを1箱、缶コーヒー2本というペースを10年ほど維持してしまった。(※タバコは27歳でスパッとやめた。)

その結果、30歳前後で立派な赤ら顔になっていた。とくに鼻の赤み(酒さ?)は酷く、会う人会う人に「大酒飲みでしょ」と言われる始末。当時アルコール類はほとんど飲んでいなかったのに。飲んだらそこからさらに真っ赤になるタイプだった。

さらに30代後半からは胃腸の調子を崩すようになり、現在に至るまで食生活の改善に努めてきた。

もともと顔の皮膚が薄いタイプとはいえ、学生時代は健康的な血色だったのにな。後天性の赤ら顔の原因ってほぼ食生活だと思ってる。

赤ら顔・酒さの原因は砂糖?

赤ら顔のイラスト

結果的に、2年ほど砂糖断ちしたことで赤ら顔は見事に改善した。ただ鼻の赤みは取り切れていない。毛穴の開きや小鼻の赤みは健在だ。毛穴に溜まった脂肪(膿?)を絞り出すような事をしていたせいで回復に時間がかかっているのかもしれない。(※酒さという病気らしい)

とはいえ現状は見違えるほど良くなっている。特に酒さは完治が難しいと聞いていたので、ここまで治るなんて奇跡のようだ。

ワイの経験則から導き出された結論として、砂糖(人工甘味料の類)は人間にとって栄養面では不要である。脳の報酬系を刺激し満足感や多幸感が得られることは科学的事実だが、それ以上にネガティブ(糖反射など)な結果を招く可能性だってある。

最近は砂糖の他に小麦を含む食品も制限している。制限といっても遺伝的な問題、たとえばグルテンに対する不耐症があるわけではない。中年太りを加速させるジャンクフードを避けて通ればおのずとそこに行き着く。

とはいえ砂糖や小麦を一切口にしないワケではない。月に一度くらいはアイスやチョコ、たこ焼きなどを食べる事はある。もともと好物だし、食べたらそれなりに美味い。

ただ主食はあくまでも、米・肉(魚・豚が多い)・野菜(大豆好き)・卵・味噌・醤油である。当然、調理に少量の砂糖やみりん、酒が必要になることはある。

※酒さ(しゅさ)は、鼻や頬、顎(あご)などが赤くなる病気とされている。

砂糖断ちの若返り効果?

若返るという表現には語弊があるかもしれない。正確には本来の状態に戻ったというべきだ。

2年の砂糖断ちでワイの体に起こった変化をざっくり並べるとこうだ。

顔色(赤ら顔)が良くなった、酒さ(赤っ鼻)が7割位治った、全体的に肌が綺麗になった、頭皮の皮下脂肪が厚くなった、髪のボリュームが増した、お腹がへこんだ(※トレーニングあり)、筋肉が付きやすくなった、足の指の痛みが消えた、下痢をしなくなった、排便のサイズが大きくなった、尿の回数が増えた(就寝後はなし)、目ヤニや汗が臭わなくなった、耳周りがベタベタしなくなった、寒さに強くなったなど。

数え始めたらキリがないといった感じだ。

これは砂糖にとどまらず、小麦や添加物を含む食品を避けてきた恩恵もある。そこに適度な運動習慣が加わればデトックス効果は加速していく。

とはいえオッサンの体に無理は禁物だ。

デトックスに水が重要な理由

過度に摂取していた砂糖や小麦を断つとことで胃腸の働きが活発になり、阻害されていた栄養の吸収率も良くなった。そしてドブ川(血液)を清流に変えようと思えば、断続的に良質な水を注ぎつつ川底に沈んだゴミ(老廃物)を根気よく除去(デトックス)していく必要がある。

それは汗や尿(排便)の量が増えることを意味する。水分補給はその肝となる部分だが、これが歳を重ねるほど難しくなる。

日々の食生活に勝るものはないが、食事以外から吸収する水分についても可能な限り"水"(白湯)が望ましいと思っている。お茶やコーヒー、アルコール類は水分としてカウントしないし極力控える。しかしコーヒーは大好きで、毎日3杯程度飲んでいる。(※コーヒーは利尿作用が強いので、1杯飲むたびに同量の水を時間をかけて飲むようにしている。)

ワイの場合ペットボトル飲料は、備蓄用の水以外購入しなくなった。飲水は水道水を浄水器で濾過したものを利用している。健康への第一歩は、ただの水が美味しいと感じられること。体調が悪いと水分補給すらキツくなる。そんな場合は少量の天然塩やクエン酸を加える方法もある。個人的には起床後と就寝前の白湯をおすすめする。

日常的にジュースやお菓子を食べる習慣がある場合、体質改善は相当なストレスを伴うので摂取量を調整しながら実践すること。

砂糖断ちを始めると短期的に便通が良くなったり肌が綺麗になったりする。ただそれは長くは継続せず、新たな不調の呼び水になったりする。自身が体に与え続けたツケを支払う時間が始まる。

ワイの場合も好不調の波に揉まれながら回復に向かっていった。体質改善は事態が深刻なほど、揺り戻しの時間が長くなることを予め知っておく必要がある。

人生において、なにも努力せず健康でいられる時間は意外と短い。

デトックス中の汗の臭い

デトックスを始めてしばらくすると体調の良さを感じる瞬間が増えてくる。その反面、自分自身にまとわり付く臭いに違和感を感じるようになる。

汗だったり、涙といった分泌液がちょっと臭い。

甘いものをやめると相対的に栄養の吸収が良くなり、今までサボっていた新陳代謝が活発になる。ドバッと臭いものが排出され始める。

この期間は人それぞれで、運動習慣が少ない人では結構長引いたりする。ワイの場合、汗が無臭になるまで8ヶ月くらいかかった。頭皮の臭いが最後までしつこかった気がする。

不健康はいつも忍び足、、

ワイは2015年から在宅ワーカーの道に足を踏み入れた。それ以降は健康診断なども受けていない。歯医者に数回通ったくらいだろうか。

そして2017年くらいから体重が一気に増え始めた。

甘いものがとにかく好きで、備蓄用に箱買いしたキットカット(お徳用サイズ)を、毎日1袋のペースで食べきってしまうとか。そんな生活を続けていたら、あっという間に健康貯金が底をつき、倦怠感や慢性的な下痢に苦しむ状態になった。

5年くらいかけてじっくり不健康な体を作り上げたわけだ。

2019年、ことの重大さにようやく気づき、コロナ禍に便乗する形で我が人生のテコ入れを決意した。何か一つ形に残る努力をしようと思ったわけだ。

長年エゴに先導されて生きてきたが、ここらで己に愛を注ぎ込もうと思えたのである。